MENU

脳疾患、脳損傷及び脳機能不全による器質性パーソナリティー及び行動の障害で障害基礎年金2級が決定し、約78万円受給したケース。

傷病名:脳疾患、脳損傷及び脳機能不全による器質性パーソナリティー及び行動の障害

決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級

受給額:約78万円受給

相談時の相談者様の状況

家事や金銭管理ができず記憶が定着しない・物忘れも多いが、このような状態で障害年金の対象になるでしょうかと、ご本人がご家族と相談にいらっしゃいました。

お話をうかがうと、学生のころは勉強についていけず、就職先では単純作業を行っていましたが周囲から陰口を言われ苦労し対人恐怖症を発症しました。

結婚後、出産後も家事および育児は姑が担当していました。離婚後も家事や金銭管理など日常生活のほとんどすべてをご家族に頼っていました。

物忘れがひどくなり不安感もあったため精神科を受診したところMRI検査で先天性の脳梁欠損・多少脳回・裂脳症であることが判明し、ご本人もご家族も、原因が初めて理解できました。週に5日、短時間でごく限られた地域でのみ配達の仕事をしていらっしゃる状態でした。

 

相談から請求までのサポート

先天性の疾患でしたので20歳前傷病として申請しました。主治医が、日常生活能力の程度の欄では精神障害と知的障害についてチェックを入れてくださいました。

病歴就労状況等申立書は出生時から現在までを記載。仕事の内容や職場でどんなサポートを受けているか、どんなミスをしてしまうかなども詳しく記載しました。

また補足資料として学生時代の担任や友人数名に当時の様子を記載していただき添付しました。

 

結果

結果、障害基礎年金2級が決定しました。ご本人ご家族ともに受給決定を喜んでいらっしゃいました。

 

執筆者紹介

中村 美惠子
中村 美惠子
中村美恵子(なかむらみえこ)
社会保険労務士・医療労務コンサルタント。日本橋を拠点に障害年金をサポートしている。累計相談数6,000件超(2024年6月現在)

関連記事

クイックタグから関連記事を探す

「精神高次脳機能障害」の記事一覧