乳がん、うつ病、身体の痛みを抱える方の請求。障害厚生年金2級、過去3年分も受給。
請求傷病名:うつ病
性別(年齢):女性(40代)
決定した年金種類と等級:障害厚生年金2級
請求方法:遡及請求
受給額:遡及分330万円、年額約100万円
相談時の相談者様の状況
サポート希望とのメールをいただき、Zoomによる面談をしました。乳がんで経過観察中、うつ病で通院中、身体の痛みもあるが確定診断は受けていない、障害年金を受給したいが、どのように進めたらいいのか全くわからない、とおっしゃってご相談くださいました。
受任から請求までに行ったこと
現在、一番困っているのはうつ病で、そのため外出が難しく家事の大部分をご主人がしてくれている、とのことから、うつ病で請求していくことにしました。10年ほど前に一度うつ病のため1年休職。その後復職し、同じ会社で最近まで勤務していましたが、うつ病が再発したため退職せざるを得ませんでした。復職からうつ病再発まで8年間ほどあり、その間通常勤務ができていたことから、再発時を初診日として請求することにしました。10年前のうつ病発症のときの受診状況等証明書を取得し、事実を確認しました。がん治療中に不安や不眠が出現し、乳腺科にて抗うつ剤を処方されたことから、その日を初診日とし、受診状況等証明書を作成していただきました。その後精神科のクリニックへ転院し、その後は同じクリニックへ通院していましたので、その主治医に障害認定日および現在の診断書を書いていただきました。その前に、日常生活について、メールおよび電話でヒアリングを重ね、障害認定日当時と現在の参考資料を2つ用意しました。
結果
障害認定日および現在ともに障害基礎年金2級に決定しました。自分ではとても請求までたどり着くこともできなかったと思うとおっしゃっていました。
執筆者紹介
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中村美恵子(なかむらみえこ)
社会保険労務士・医療労務コンサルタント。日本橋を拠点に障害年金をサポートしている。累計相談数6,000件超(2024年6月現在)
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