脳梗塞が原因の高次脳機能障害により障害厚生年金2級、約160万円受給。
傷病名:高次脳機能障害
性別(年齢):
請求方法:
決定した年金種類と等級:障害厚生年金2級
受給金額:約160万円
相談時の相談者様の状況
ご本人が外出困難のためご兄弟が相談にいらしてくださいました。
5年ほど前、言葉が出ない・呂律が回らないといった症状が出現したため内科を受診。脳梗塞と診断され1ヶ月入院しました。退院後自宅療養を経て職場復帰しましたが、物忘れ・記憶力の異常な低下・無断欠勤があり、降格異動となりました。生活面においても金銭管理や薬の管理が全くできなくなり家族がサポートしました。
異動先でも業務に支障をきたし、ストレスなどからたびたび欠勤するようになり、朝家を出ては公園で過ごし夜帰宅することもありました。
最初の梗塞から3年ほど経過したころ社内で脳梗塞を再発。入院治療後、職場復帰したものの労務の提供ができず解雇され、現在はご兄弟に見守られながら有料介護施設で暮らしていらっしゃいます。
相談から請求までのサポート
初診日の証明(受診状況等証明書)および現在の診断書は問題なく取得できました。
脳梗塞から1年半ほど経過した時点も、就労や日常生活にかなり支障がありました。認定基準を満たしている可能性があったので、診断書を作成してもらうべく通院先を当たってみました。
ですが通院日が障害認定日から半年ほど過ぎており、診断書の取得は断念せざるを得ませんでした。
ご兄弟が詳細な資料を作成してくださり、最終的にそれらを病歴就労状況等申立書にまとめました。
結果
結果、現在の診断書のみの請求となり障害厚生年金2級に決定しました。
執筆者紹介
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中村美恵子(なかむらみえこ)
社会保険労務士・医療労務コンサルタント。日本橋を拠点に障害年金をサポートしている。累計相談数6,000件超(2024年6月現在)
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