初診日の特定が難しい化学物質過敏症にて障害基礎年金2級を受給。
傷病名:化学物質過敏症
性別(年齢):女性(30代)
請求方法:事後重症請求
決定した年金の種類と等級:障害基礎年金2級
受給額:年額約78万円
相談時の相談者様の状況
年金事務所にも相談したし、他の社会保険労務士にも相談したが、進めることができない、と電話をいただきました。引っ越し後1か月くらい経ったころから咳や鼻水が止まらなくなり、近くの内科でアレルギー性鼻炎と診断されました。その後、頭痛、身体の痛み、耳鳴り、呼吸困難などの症状が出現し、内科、耳鼻科、呼吸器内科へ通院しましたが、診断が出ず、どこへ相談したらいいのか全く分からずにいました。友人から引っ越しが原因かもしれないと言われ、相談センターへ連絡したところ、化学物質過敏症の専門医をすぐに受診するように指示され、確定診断が出たところでした。発症から4年ほど経過していました。
現在は、ほぼ外出困難な状態であり、受給の可能性が高いと思われました。
相談時から請求までのサポート
咳や鼻水で通院した内科で「受診状況等証明書」を書いていただきました。発症から今までの通院歴・日常生活状況を時系列にまとめ、さらに現在の病状の詳細を聞き取り、資料を作成しました。主治医はアレルギーの専門医であり、とても的確な診断書を書いていただくことができました。障害認定日当時は、確定診断が出ていない状態であったため、事後重症請求になりました。
結果
障害基礎年金2級に認定され、大変喜んでいただくことができました。
執筆者紹介
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中村美恵子(なかむらみえこ)
社会保険労務士・医療労務コンサルタント。日本橋を拠点に障害年金をサポートしている。累計相談数6,000件超(2024年6月現在)
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