ベッカー型筋ジストロフィーにより障害基礎年金1級を取得し、年金額約98万円を受給。
相談者:男性
決定した年金種類と等級:障害基礎年金1級
傷病名:ベッカー型筋ジストロフィー
支給月から更新月までの総受給額:約98万円
相談時の相談者様の状況
血液検査をきっかけに精査入院し大腿の筋肉生検からベッカー型筋ジストロフィーと診断されました。
その後ほとんど自覚症状がなく過ごしていましたが、徐々に階段の上り下りがきつくなり、走ることが辛くなっていきました。
10数年経過すると、走れない、転びやすい、歩行が遅いなど進行を実感するようになりました。
診断から25年経過した時点で就労を断念。それから5年後の現在、病状がかなり悪化し障害年金受給を検討されるようになりました。
ご相談には付き添いのご家族と一緒に車でいらっしゃいました。
相談から請求までのサポート
初診日はすぐに特定できました。
また現在の主治医も快く診断書を書いてくださることになりました。
そのため生活状況のヒアリングに注力しました。肢体の診断書の裏面に○、△、×を付ける項目があります。
こうした項目を含め、その周辺の動作についても「できないこと」をピックアップし病歴就労状況等申立書に記載し、診断書作成時に参考資料として添付し医師にお渡ししました。
結果
障害基礎年金1級になり、更新なしの永久認定となりました。
ご本人もご家族もほっとした、よかったとおっしゃっていました。
ご本人はご家族と同居されておりご家族のサポートが当たり前になっているため、自分ひとりで行動することを想定した場合何ができないのかしっかりと自覚していらっしゃらないようでした。
これを、もしひとりだったらこれも難しいよね、あれもできなくなったね、とご家族と一緒にひとつずつ掘り起こすようにしてヒアリングできたことが大きいと思いました。
執筆者紹介
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中村美恵子(なかむらみえこ)
社会保険労務士・医療労務コンサルタント。日本橋を拠点に障害年金をサポートしている。累計相談数6,000件超(2024年6月現在)
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