ICD植込みによる障害認定日請求。
傷病名: 心室細動(ICD植込み)
性別(年齢):男性(50代)
請求方法:障害認定日請求
決定した年金種類と等級:障害厚生年金3級
受給額:年額約117万円
相談時の相談者様の状況
ICDを植込みましたが、障害年金の対象になるでしょうか、とおっしゃって事務所に面談にいらしてくださいました。
社内で就業中に突然胸苦しさ、発汗、吐き気に襲われ、近くのクリニックへ駆け込みました。待合室で心停止となり、AEDにて蘇生。救急車で病院へ搬送されました。
心室細動と診断され、その後経過観察し、発症の6か月後に二次予防のため、ICD植込み術を受けました。
手術は成功し、その後も経過観察を継続中です。
発作がいつ起こるか不安はありますが、日常生活は発症前とほぼ同じ状態にまで回復しました。
ICD植込みは障害認定日の特例に該当し、発症から1年6か月経過する前に植込み術を受けた場合には、その日を障害認定日として裁定請求することができます。
結果
このケースでは上記特例を使って発症から1年半待つことなく裁定請求し、無事障害厚生年金3級が決定しました。
執筆者紹介
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中村美恵子(なかむらみえこ)
社会保険労務士・医療労務コンサルタント。日本橋を拠点に障害年金をサポートしている。累計相談数6,000件超(2024年6月現在)
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