厚生年金加入中、乳がんで障害厚生年金受給。障害認定は3級、事後重症は2級で決定。遡及170万円。
傷病名:乳がん
決定した年金種類と等級:障害基厚生年金3級、事後重症2級
受給額:訴求170万円
相談時の相談者様の状況
当事務所にいらしたとき、体調がかなり悪そうでした。トリプルネガティブなんです、とおっしゃりヒアリングを開始しました。
右乳房にしこりを自覚し受診したところ乳がんのステージ3と診断され入院。休職し乳房切除、リンパ節切除の手術を受けました。
1ヶ月ほど経過し右乳房を全摘。その後抗がん剤(FEC)による治療を開始。副作用が大変重く投与後2週間は動けない状態が続き、治療中体重が5キロほど減少しました。
お子さんは発症後実家へ預けていました。手術から1年程度経過し体重も戻り始め少しずつ以前の生活ができるようになり、在宅で就業を開始しました。
徐々に仕事を増やそうと思っていた矢先、再発・転移がわかりアブラキサンの投与が始まりました。副作用が辛くても仕事を続けるしかありませんでした。発症前の4分の1程度の仕事量となりましたが厚生年金加入でした。
相談から請求までのサポート
障害認定日および現在の診断書を作成していただきました。
病歴就労状況等申立書には、抗がん剤の副作用でどれだけ日常生活が制限されるか、また厚生年金加入といってもベッドの上にPCを置き30分作業をしたら30分横になる状態でかろうじて就労している実態を詳細に記載しました。
全ての書類を提出しホッとしていたところご本人が亡くなられたことがわかり、遺族年金および未支給の請求もサポートさせていただきました。
結果
厚生年金加入中、乳がんで障害厚生年金受給。障害認定日は3級、事後重症は2級で決定。遡及170万円。
執筆者紹介
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中村美恵子(なかむらみえこ)
社会保険労務士・医療労務コンサルタント。日本橋を拠点に障害年金をサポートしている。累計相談数6,000件超(2024年6月現在)
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