食道がんで障害基礎年金2級、遡及も認められたケース。
傷病名:食道がん
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級
受給額:遡及分含め約400万円
相談時の相談者様の状況
ご家族が無料相談にいらっしゃり、状況を詳しくヒアリングしました。
Aさんは、食べ物が呑み込みづらいと感じていましたが、その後、嘔吐や食欲不振などの症状が出現したため近くの胃腸科医院を受診しました。内視鏡検査により食道がんと確定し、大きな病院へ行くよう紹介状を渡されました。
転院し、検査を受けた結果、進行性食道がんが他の臓器に癒着していることがわかり、手術ができない状態であったため抗がん剤治療が始まりました。毎月10日ほど入院し抗がん剤点滴。
治療後に帰宅すると髪が抜け、疲労感、吐き気が強くベッドで過ごす状態でした。
3年ほど治療継続しましたが、その後食道がふさがってしまい感染の危険があったため、専門病院へ転院。食道バイパス手術を受けるなど入退院を繰り返しました。
退院後、自宅療養となりましたが家でも体液排出のチューブを装着し、大変辛い状態であることがわかりました。
相談から請求までのサポート
発病から現在に至るまでの経緯を詳しくヒアリングし、入退院の状況、抗がん剤治療による副作用の状態、家での状況などをまとめ、どれだけ日常生活に支障があるかに重点を置き病歴就労状況等申立書を作成しました。
結果
障害基礎年金2級に決定し、遡及分および加算を含め、400万円ほどが支給されました。
がんの場合、ステージも重要なポイントではありますが、これを裏付けるような日常生活の状況を詳しく申し立てる必要があると思いますので、専門家へご相談いただくことをお勧めいたします。
執筆者紹介
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中村美恵子(なかむらみえこ)
社会保険労務士・医療労務コンサルタント。日本橋を拠点に障害年金をサポートしている。累計相談数6,000件超(2024年6月現在)
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