胸髄損傷で障害厚生年金2級を受給、年間約160万円を得られた50代女性のケース。


傷病名:胸髄損傷
性別(年齢):女性(50代)
決定した年金種類と等級:障害厚生年金2級
請求方法:事後重症請求
年間受給額:約160万円
相談時の状況
相談者は、会社から帰宅中に交通事故により胸髄を損傷し、大学病院へ救急搬送されました。事故前はタクシー運転手として勤務していましたが、受傷後は長期入院とリハビリ治療を余儀なくされ、そのまま休職扱いとなり最終的に退職されました。現在は、フルリクライニング型の車椅子を常時使用し、1日中ベッドでの生活を余儀なくされています。筋力の著しい低下により、起き上がりや立ち上がりも困難で、日常生活全般において介助が必要な状態です。移動、食事、入浴、排泄などの基本的な動作も自力では困難であり、知人や友人のサポートを受けながら生活されています。
相談から請求までのサポート
交通事故からすでに3年が経過していたため、初診日や通院歴などの記憶が薄れており、正確な情報を申立書や診断書に反映させることが大きな課題でした。当事務所では、通院先の医療機関に勤務していたメディカルソーシャルワーカー(MSW)と密に連携を取りながら、診断書の内容精査や必要な情報の整理を行いました。特に、医師に対しては、日常生活での支障や就労不能の状況が明確に記載されるよう、具体的な情報提供を行い、認定に結びつくよう配慮しました。また、病歴・就労状況等申立書についても、事故発生からの医療経過、生活上の困難、そして退職に至った経緯を時系列で整理し、審査機関に伝わりやすい内容で作成しました。
結果
申請の結果、障害厚生年金2級が無事認定され、年間約160万円の受給が決定しました。これにより、相談者は今後の生活の見通しが立ち、介護や生活支援にかかる費用面の不安が軽減されました。「事故から時間が経ち、自分ではどうにもならなかった中、社労士と医療機関が連携して進めてくれたことに感謝している。ようやく生活に安心が持てるようになった」といった声もいただいています。
執筆者紹介


- 特定社会保険労務士・年金アドバイザー
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